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37th Symposium Announcement in English


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第37回 光学シンポジウム
招待講演の概要

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撮像用回折レンズの設計手法と白色回折樹脂レンズの開発

講演者
安藤 貴真 (パナソニック(株) 本社R&D部門 デバイス・システム開発センター)
講演概要
回折格子は逆分散特性による色収差補正効果や,像面湾曲収差の低減効果を備え,撮像用途に活用すればレンズ枚数の削減や,カメラを広角化,高解像化できるメリットを有する.しかし,回折レンズでは構造に起因した不要な回折光が発生し画像が劣化する問題があった.本講演では,考案した撮像用途での回折レンズの設計手法について述べるとともに,不要な回折光を低減する目的で独自に開発した白色回折樹脂レンズについて紹介する.

長距離・リアルタイム撮像用3Dイメージングレーザセンサ

講演者
亀山 俊平 (三菱電機 情報技術総合研究所 光・マイクロ波回路技術部)
講演概要
3Dイメージングレーザセンサは物体上の多点においてレーザ測距することで,物体の3D形状を計測するものである.このセンサに関し我々は,従来に対し撮像を長距離化およびリアルタイム化するため,リニアアレイ受信型および受信スキャン激X型の独自方式を開発した.上記独自方式およびこれらの方式用要素デバイスの開発概要を説明するとともに,試作装置による撮像実証結果について紹介する.

高倍集光システムに用いる高効率多接合型太陽電池

講演者
高本 達也 (シャープ(株) ソーラーシステム開発本部 次世代要素技術開発センター 第二開発室)
講演概要
物理変換効率が40%を超えるIII-V族多接合型太陽電池の高効率化技術と,その太陽電池に500倍〜1000倍に集光した太陽光を照射して発電する高倍集光システムの要素技術について解説する.

MEMS技術のOCT装置および内視鏡への応用展開

講演者
鄭 昌鎬 (サンテック(株) 光システムビジネスユニット)
講演概要
近年,眼科や心臓外科でのOCT(光コヒーレンストモグラフィ)システムの普及加速に伴い,小型化,量産性などの可能性からMEMS技術のOCT応用が期待され,さまざまな研究がなされている.本報告ではOCTで必要とされるMEMSデバイスとそれらの要求性能を解説し,具体的には次世代のOCTシステムである波長走査型OCTで使用される波長走査型レーザー光源へのMEMSミラー,フィルタの応用,また多くの診断領域において必要不可欠な内視鏡プローブ/カテーテルへの応用展開例などを紹介する.

ナノコンポジットマテリアルの光学と応用

講演者
富田 康生 (電気通信大学大学院 情報理工学研究科 先進理工学専攻)
講演概要
ナノコンポジットマテリアルはゲストナノ材料を光学的に透明なホストマトリックスに分散させたものであり,バルク材料に比べて光学的,機械的,熱的,電気的,諸特性の大幅な改善が可能となる.本講演ではナノコンポジット構造の光学特性について述べる.そして,モノマーへナノ微粒子を分散した光重合性ナノ微粒子-ポリマーコンポジットにおけるホログラフィック光重合によるナノ微粒子分布の制御とフォトニック格子構造の形成について述べる.さらに,光重合性ナノ微粒子-ポリマーコンポジットのホログラフィックデジタルデータ記録,非線形光学,中性子光学への応用についても概説する.

進化する,新感覚プラネタリウム〜ドームいっぱいに広がる宇宙と空間体験

講演者
西垣 順二 (コニカミノルタプラネタリウム(株) 新製品グループ)
講演概要
プラネタリウムの歴史は,1923年にカールツアイス社が1号機を作り,当社では,1957年に国産1号機を開発.恒星原板や光ファイバーで星空を再現する従来の光学式と,最近では主流のビデオプロジェクタによるデジタル式とに分かれる.当社の光学式は,明るい星はファイバーで,恒星原板と合わせて自然な階調を再現.デジタル式は,2台のプロジェクタで直径4K画素の高解像度で全天をカバーする新レンズを開発し,コニカミノルタプラネタリウム天空in東京スカイツリータウン(r)で採用している.

白内障手術と眼光学

講演者
根岸 一乃 (慶應義塾大学医学部眼科学教室)
講演概要
加齢白内障は高齢者に必発の視機能低下に直結する重要な疾患である.白内障は,発展途上国では失明原因の第一位であるが,先進国では代替臓器(眼内レンズ:intraocular lens, IOL)の移植治療が画期的な成功を収めている.本講演では,加齢白内障治療の進歩と患者の生活の質:Quality of Life(QOL)および視覚の質:Quality of Vision(QOV)向上のために近年臨床応用されている高機能眼内レンズについて述べる.

マシンビジョン画像処理用途における照明系の最適化手法

講演者
増村 茂樹 (シーシーエス(株) 技術・研究開発部門 )
講演概要
マシンビジョン画像処理における照明系の役割を明確にし,その設計アプローチと最適化手法を解説する.照明系を機械の視覚機能を構成する一要素として,物体を明るく照らす照明との違いを論じる.光と物体との相互作用である光物性をベースとして光の変化を最適化し,必要な特徴情報の抽出を実現する.物体光を直接光と散乱光に分類し,明視野と暗視野を再定義して照明法の基礎を提示した世界初の照明規格についても解説を加える.
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