第30回光学シンポジウムは6月16日,17日の2日間に渡り,早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホールにて開催されました.
本シンポジウムは光学関係の研究者,技術者が集う会合として,日本光学会では Optics Japan に次いで大きな学会となっております.
特に,先端的/基礎的な講演が多い Optics Japan と比べて,実用的な講演が多いことから,企業の方に多くのご参加を頂いているのも,
本シンポジウムの特色の1つとなっております.
光学シンポジウムは今年で30回目を迎えることとなりました. そこで,例年とは少し異なる試みを企画させて頂きました. 1つはパネルディスカッション,もう1つはパネル展示です. まず,パネルディスカッションでは「光学の進歩30年とその先を読む」と題しまして, 30年前に光学シンポジウムを立ち上げられました,現在 NPO法人 新現役ネット技術総合支援グループ会員(元キヤノン(株))の南 節雄氏,(株)リコーの横森 清氏,(株)ニコンの大瀧 達朗氏,(独)交通安全環境研究所の塚田 由紀氏をパネリストに迎え,光学シンポジウムの実行委員としてもご尽力頂きました,早稲田大学の中島 啓幾教授に司会をお願い致しました. 限られた時間ではありましたが,光学シンポジウム創設の振り返りから,各パネリストからの将来展望及び問題提起を共有させて頂きました. 中でも,光学シンポジウム創設の狙いでもある,産学連携の「場」としての光学シンポジウムの存在意義を改めて認識し,人と人との融合が図れる「場」の大切さについて考えることができたのではないか,と思っています. もう1つ,パネル展示では,第1回光学シンポジウムから,第30回光学シンポジウムまでの講演プログラムを一同に展示致しました. 創設当時の講演タイトルから,現在のものまで,30年の歴史が垣間見ることができたのではないか,と思っています.
講演としましては,5件の招待講演を含め,全22件の応募を頂きました. 招待講演では近年目覚しく進展が見られる自由曲面,Off-Axial,回折光学(位相フレネル)をキーワードに3件ご講演頂きまして,企業の光学設計者には非常に有益なものであったのではないかと思います. また,成長著しいLEDを用いた新しい光通信技術,そして,今後益々注目されるであろう,光とセキュリティとの融合技術,についてお二方の先生から総合的な講演を頂き,光技術の新しい応用展開として,ご参考になったのではないかと思います.
光学シンポジウムでは産学混合の実行委員会を組織させて頂き,この実行委員を中心に作り上げております. 各々,会社や大学の業務をしながら,光学シンポジウムの準備を昨年11月から8ヶ月間に渡り,行ってまいりました. 光学シンポジウムの運営は,これら実行委員の尽力のおかげだと思っております.この場をお借りしまして,実行委員の皆様には御礼申し上げます.
光学シンポジウムは来年第31回へと続きます.来年には今回聴講いただいた方々の講演のご応募をお待ちしております. そして,今年を越える盛況な光学シンポジウムが開催できることを期待しております.
最後になりましたが,今回の運営にご協力頂きました,早稲田大学 国際会議場事務室の皆様,黒田幹事長を始めとする日本光学会関係の皆様,並びに実行委員の皆様,そして,第30回光学シンポジウムという1つの「場」を共有できた参加者の皆様に心から感謝を申し上げ,開催報告とさせて頂きます.
2005年6月27日
第30回光学シンポジウム実行委員長
増田 浩二 [ (株)リコー ]
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日本光学会 黒田幹事長 30年の概略を説明いただきました。 |
会場の様子 近年好評の早稲田大学国際会議場。 |
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展示会の様子 ロビー展示のため、気軽にゆっくり話を訊けて好評です。 |
受付の様子 参加者が朝早くからぞくぞく来場されました。 |
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永田氏、開発の苦労と共に 反射光学系の重要性が心に残るご講演でした。 |
専門家に大変好評だった荒木氏の理論展開。 |
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可視光の歴史とともに未来についての熱演が印象的でした。
中川先生の率いる未来の光が見えてきた! |
複雑な指紋と暗号化とホログラム化とで、
常人には全くわからなくなってしまいそうですが、 山口先生にかかれば解きほぐされます。 |
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大変わかりやすく誠実な鈴木氏の講演に、
競合各社からも拍手! |
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中島先生は、各世代の光科学者に |
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南氏には、 役立つ技術と応用力を発展させる術について、きっかけを提示してくれました。 |
大瀧氏の回答は、日本人の本来持つ特質と, 世界 |
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塚田氏の回答では、産官学連携を なぜそうなってしまったのかについて考えさせられる内容でした。 |
横森氏の回答は、・・・・・・ |
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皆さん来ていただけましたか? |
坊主癒しの響き渡るパネル展示。
光学の歴史をたどる貴重な資料と好評でした。 |
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タダなのでたくさん来ていただけました。 |
大御所の皆様。 |
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各社協力できるのも
山本氏の公明なる牽引力があればこそ。 |
来年も実行委員長ともども、
多大なるご協力をいただければ。 |
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この立派な会場をありがとうございました。 |
ご活躍がそのまま私たちの糧となっています。 |
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来年は再び東大生研で! 企画募集中! |