光学論文賞 受賞記念講演

光学論文賞は、光学に関する優秀論文の著作者に対して日本光学会が行う表彰です。日本光学会会員で、原則として表彰年度の4月1日において満40歳以下の者が受賞候補者となります。
第40回光学シンポジウムでは、2014度(第56回)受賞者の授賞式と記念講演を開催いたします。

光周波数コムによる分子分光

受賞者
井手口拓郎氏(東京大学)
講演概要
光周波数コムは精密周波数計測にブレークスルーをもたらし、2005年のノーベル物理学賞の対象となったレーザー技術である。近年、この画期的な レーザーを用いた様々な応用研究が報告されている。2台の光周波数コムによる デュアルコム分光は、広帯域の分子分光を高速かつ精密に行う手法として、幅広い分野の研究者の耳目を集めている手法である。本講演で は、デュアルコム分光の研究の幾つかのトピックを紹介する。

量子光コヒーレンストモグラフィの超高分解能化に向けて

受賞者
岡野真之氏(京都大学)
講演概要
光コヒーレンストモグラフィは高分解能で非侵襲な光計測技術として医学など広い分野で応用されている。一方で、量子もつれ光子対を用いた 量子 計測技術として量子光コヒーレンストモグラフィが提案され注目を集めており、我々は理論・実験の両面からその諸性質を明らかにすることで、高 分解能域において分散耐性を実証することに成功している。本講演ではさらなる超高分解能化に向けた最新の取り組みについて報告する。














































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