光学シンポジウムの開催前日にチュートリアルの開催が決定しました.
午前の部 (9:30 〜 12:30)
「医用カラー画像の動向と展望 -デジタル病理診断,遠隔医療,カラーディスプレイを中心として-」
- 講師:山口 雅浩 (東京工業大学)
- 講演概要
- 医療における画像の利用は従来放射線領域が中心であり、ほとんどはグレイスケール画像でした。ところが近年、これまで顕微鏡による目視観察に基づいていた病理診断分野において、デジタルスライド・スキャナーが実用域に入り、情報技術の導入が本格的に進展しています。また、遠隔医療や電子カルテにおいてもカラー画像の活用が広がっています。本チュートリアルでは、デジタル病理学の展開を大きなきっかけとして進みつつある動きとして、WSIスキャナーの進歩、画像認識や機械学習の応用による診断支援システムの発展、カラーディスプレイの医療応用、医用デジタル写真などを取り上げ、主にシステム面から技術要素に関して解説するとともに、応用側からの要求・技術課題などを議論します。
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- 序論:従来の医用画像ネットワークシステム、カラー画像の医療応用の進展
- デジタル病理学
- 病理診断について、デジタルスライド(Whole Slide Imaging)とは何か
- デジタル病理診断システムにおけるカラーマネージメント
- 医用カラーディスプレイ
- 医用カラーディスプレイへの要求
- 画像診断用グレイスケールディスプレイとの融合
- 医用デジタル写真の応用分野
- 分光画像の医療応用と新しいカラーマネージメント
午後の部 (13:30 〜 16:30)
「生体組織内の光散乱・伝搬現象に基づく生体情報計測」
- 講師:岩井 俊昭 (東京農工大学)
- 講演概要
- 生体組織は光学的に密な媒質であり,多重散乱現象が支配的になります。光生体計測においては、多重散乱現象を解析しなければなりません。本講演では、マクロとミクロな視点からランバート・ベール則に基づく計測原理を概説し、それぞれの生体計測法として拡散反射法と光コヒーレンス断層撮像法について紹介します。
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- はじめに
- 生体内光散乱現象に対するマクロとミクロな視点からの解析
〜光多重散乱におけるランバート・ベール則〜
- マクロな視点から見た光生体計測
- ビデオリフレクトメトリー
- 光トポグラフィ法
- 拡散光トポグラフィ法
- スペックルフローグラフィー
- 光トモグラフィ法
- ミクロ視点から見た光生体計測
- 光コヒーレンス断層撮像における散乱・吸収イメージング
- 分光コヒーレンス断層撮像法
- まとめ
講演日時・場所
- 日時:2016年6月22日(水) 9:30〜16:30 (受付開始時間 9:00)
- 場所:東京大学生産技術研究所 An棟 中セミナー室(An401・402)
参加費用
- チュートリアルとシンポジウム(6月23, 24日開催)は別料金となります
- 支払い方法:当日現金払い
- シンポジウムに早期申込された方は¥2,000引きとなります
区分 | 参加費 |
一般 | 10,000円 |
日本光学会 応用物理学会 会員学生 | 2,000円 |
学生 非会員 | 5,000円 |
申し込み方法
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申込は締め切りました.