午前の部 (9:30〜12:30)
光の自在操作技術『光コム』の基礎と応用展開
- 講師:美濃島 薫 (電気通信大学)
- 略歴
- 講演概要
1993年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了.博士(理学).
同年,通産省計量研究所研究員,産業技術総合研究所主任研究員,
同研究室長,同イノベーション推進本部事務局長,
ボルドー大学Visiting Professor,マサチューセッツ工科大学Visiting Scientist,
東京理科大学客員教授などを歴任.
2013年より現職.JST-ERATO 美濃島知的光シンセサイザプロジェクト研究総括.超高速光科学,光計測分野の研究に従事.
文部科学大臣表彰,応用物理学会女性研究者奨励育成貢献賞,応物フェロー,アメリカ光学会OSAフェロー表彰等を受賞.
日本学術会議連携会員,応用物理学会理事,レーザー学会理事
光コム(光周波数コム)は、2005年のノーベル物理学賞受賞に代表されるように精密な光周波数測定手段として知られてきた。しかし、光コムの圧倒的に精密な制御性を用いると、光のあらゆる性質の自在操作が可能となり、光科学・技術の基盤をなすツールとして、その応用分野は近年画期的に拡大している。本講演では、光コムの発生・制御技術とその特性を生かした応用に関する基礎と、我々が近年実施している応用研究について紹介する。
午後の部 (13:30〜16:30)
動的光散乱法によるソフトマターの構造・ダイナミクス計測技術
- 講師:柴山 充弘 (東京大学)
- 略歴
- 講演概要
昭和52年 3月(1973) 京都大学工学部高分子化学科卒
昭和58年 1月(1983) 京都大学工学博士
昭和57年 4月(1982) 日本学術振興会学術奨励研究員
昭和58年 4月(1983) マサチューセッツ州立大学高分子研究所博士研究員
昭和59年10月(1984) 京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科助手
昭和63年 5月(1988) 同 助教授
平成3年 4月(1991)-平成4年3月 マサチューセッツ工科大学客員研究員
平成9年11月(1997) 京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科教授
平成12年9月(2000) 東京大学物性研究所教授
平成21年4月(2009) 東京大学物性研究所附属中性子科学研究施設長 (現在に至る)
光散乱法(静的光散乱法)が高分子やコロイドといったソフトマターの研究に応用され始めたのは、1940年代のPeter Debyeの研究がきっかけであった。静的光散乱法は瞬く間にソフトマターの基礎物性の主力研究手段となった。1960年代になると、動的光散乱法、1970年代になると電気泳動光散乱法が相次いで開発された。現在では、これらの光散乱3手法は、コロイド科学、高分子科学といったソフトマター科学のみならず、薬学、医学、化粧品学、食品科学、環境科学などの分野にも広く使われているし、製品検査の現場でも利用されている。本チュートリアルでは、こうした光散乱法、とくに動的光散乱法について、その原理から測定法の概要を、応用例を交えて解説する。
講演日時・場所
- 日時:2019年6月26日(水) 9:30〜16:30 (受付開始 9:00)
- 場所:東京大学生産技術研究所 An棟 中セミナー室 (An401・402)
参加費用
参加区分 | 参加費 |
【一般】 | 10,000円 |
【一般】 6/27、28に開催の、 シンポジウム早期申込済の方 |
8,000円 |
【学生】日本光学会 会員 応用物理学会 会員 |
2,000円 |
【学生】非会員 | 5,000円 |
※ 当日は受付時に名刺2枚が必要となりますので、ご準備をお願います。
申込方法
- 申込方法:
申込は締め切りました
問い合わせ
- E-mail: optsymp44-aud(@)myosj.or.jp
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