【第30回特別企画の概要】


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第30回特別企画:パネルディスカッション「光学の進歩30年とその先を読む」

 オプトエレクトロニクスを含む光学にとって過去30年の推移を考えるとき、後述するいくつかの本質的な課題を包含しつつもおおむね順調であったといえよう。すなわち、産業界においても光学応用製品の生産額は右肩上がりに伸び、生活者の視点からも利便は年々増している。一方で、教科書からレンズの公式が消えた時期もあったが、光ファイバー通信や光ディスクメモリが基幹産業であるとの指摘からか復活したという経緯もある。
 日本光学会(当時は光学懇話会)で産学の接点としての技術・学術講演会を発足し、「光学シンポジウム」が定着するにいたる出発点は南節雄第一回実行委員長(担当幹事)が執筆されているのでぜひ熟読されたい。その後、70年代後半から今日に至るまでの経緯を本30回シンポジウム実行委員長の増田浩二氏が表にまとめてくださった。毎年入れ替わる実行委員の諸兄が招待講演の企画を苦心された跡が読み取れよう。また、そこにはこの30年の進歩とトピックスを垣間見ることができる。
 しかしながら、これからの30年は今までとは大きく様相が異なってくることは確かであろう。すなわち、すでに失われた10年といわれて久しい日本経済(主に金融)の停滞はともかく、動き始めた巨大な隣国の産業動向などにも気を配らねばならない時代に移行しつつある。過去3年ほどこのシンポジウムの会場提供の立場から実行委員の末席を務めさせていただく中で、30回記念に特別企画を提案した次第である。新旧実行委員長をはじめとする実行委員のみなさんにご賛同を得たことにより後述のパネル討論を催す運びとなったが、ぜひ参加者各位からも発言を期待したい。

「祝30周年光学シンポジウム:これからの発展に想う」
  基調講演  南 節雄(元キヤノン梶j

パネリスト 横森 清(潟潟Rー)
         大瀧達朗(潟jコン)
                 塚田由紀(交通安全環境研究所)

      司会  中島啓幾(早稲田大学)


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日本光学会(応用物理学会)主催/第30回光学シンポジウム