MEMS技術による光学システムの集積化 |
羽根 一博 |
東北大学 大学院工学研究科 機械電子工学専攻 |
MEMS技術は加速度センサ等の集積化において重要な技術であるが,近年,光学部品の小型化や集積化においてもMEMS技術の利用が期待されている.特に機械的な切り換えや可変機構のある光通信用部品(光スイッチ,光減衰器など)の小型化において,その利用が期待されている.可変機能のためのマイクロアクチュエータが同一基板(マイクロ光学ベンチ)上に実現できる.本講演では,立体的なシリコンマイクロマシニングを用いた光学システムの集積化について述べる.具体的には光スキャナ,光スイッチ,近接場光プローブなどについて紹介する.[《講演プログラム》に戻る] |
グレーティング・ライトバルブ・プロジェクター |
久保田 重夫 |
ソニー株式会社 CNC CT開発本部 |
3色レーザー光源と回折型MEMSを一次元空間変調器に用いた高解像度Grating Light Valveプロジェクターについて,その優れた階調特性,飽和度が高く,広い色域を有する色再現特性等の特質について解説する.課題であったスクリーン全光束,暗状態縞雑音に対するコントラストは,レーザーの高出力化,MEMS製造プロセス改善により,1000lnm,ピクセル平均3000:1以上に到達している.[《講演プログラム》に戻る] |
マイクロレンズとそのアレイ ―誕生と発展― |
伊賀 健一 |
日本学術振興会/東工大名誉教授・工学院大学客員教授 |
本講演では,まず微小光学(マイクロオプティクス)研究の背景について紹介する.次に1979年における平板マイクロレンズ発明の動機と,実証実験の試みについて触れる.第三に,マイクロレンズアレイの応用と積層光集積回路の概念について述べ,第四に並列デバイスとしての面発光レーザアレイとともに重要となる超並列光システムへの発展について議論する.[《講演プログラム》に戻る] |
Blu-ray discの光学技術 |
中尾 敬 |
ソニー株式会社 AV/IT開発本部 BD開発部門1部1課 |
次世代高密度光ディスク規格「Blu-ray Disc」は,日欧韓の9社を中心にフォーマットが策定され,3月には製品も発表された.Blu-ray Discは波長405nmの青色レーザーとNA0.85の対物レンズ,そして光透過保護層の厚みが0.1mmのディスクを用いており,従来の光ディスクにはない新たな光学技術が必要とされる.ここでは,Blu-ray Discの特徴を従来の光ディスクと対比させて説明すると共に,用いられる光学技術の概要を解説する.[《講演プログラム》に戻る] |
非球面レンズの偏心測定および形状測定について |
野澤 龍介 |
オリンパス光学工業株式会社 研究開発センター 生産技術本部 計測外販部 |
デジタルカメラ用光学系は,本体の小型化とともに小径,小R化が進み非球面レンズも小径化が進んでいる.それに伴い非球面レンズの偏心,形状に対する要求精度も一層厳しくなってきている.そこで本講演では,非球面レンズの偏心測定や形状測定,また金型の形状測定について,弊社での取り組みを中心に紹介する.[《講演プログラム》に戻る] |