【招待講演の概要】


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発光性ナノシリコンの多機能性と応用展開
越田信義
東京農工大大学院工学府
単結晶シリコンの微細化が5 nm以下に及ぶと、量子閉じ込め効果が顕在化してバンドギャップワイドニングが生じるため、光学的・電気的・熱的・化学的特性がバルクとは一変し、多様な機能が発現する。本報告では、その代表例である発光を中心に、量子サイズナノシリコンで生じる種々の物理効果と応用研究の現状をまとめる。今後の方向として、スケーリングメリットとは異なる価値をもったデバイス技術の可能性にふれる。

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フォトニクスポリマーの新展開
~Fiber-To-The-Displayへ向けて~
小池康博
慶應義塾大学理工学部、(独)科学技術振興機構ERATO-SORST
シリコンバレーを中心に生まれたインターネットは未だ従来のエレクトロニクス技術に大きく依存しており、ダウンロードにかなりの時間を要したり画質の粗い動画を多々経験する。なぜ大画面でのコミュニケーションやスムーズなやり取りができないのか。その実現のためには、圧倒的な高画質と圧倒的なビットレートが必要となる。そのキーとなるイノベーションはフォトニクスである。
 本講演では、臨場感溢れる高画質大画面でのFace-to-Face コミュニケーションを可能とする“Fiber-To-The-Display”というコンセプトを提案し、人がキーボードの延長の技術に合わせるのではなく、技術が人にもどってくる人間調和型のイノベーションへ向けての新展開について述べる。

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ヘッドマウントディスプレィ メディアポート UP の開発
○大槻正樹、鈴木憲三郎、中村徹
株式会社ニコン 映像カンパニー
我々が開発したメディアポートUPは,単眼HMD型のポータブルメディアプレーヤである.データストレージ,操作系,バッテリなどすべて一体型にまとめることでケーブルの煩わしさのない使いやすい装置となっている.本講演では本製品のDOEを利用した光学系,ユーザビリティ向上のための工夫,安全性に対する評価について概説する.

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回折限界を超える金属ナノレンズ
河田聡
大阪大学フォトニクスセンター、独立行政法人 理化学研究所 
 Early research into metamaterials by other scientists has shown that nanostructured metamaterials can focus incident light and act as a lens. Although such structures are capable of subwavelength imaging, they have two major restrictions: they can only work at one paticular wavelength, and the image can only be transferred for a short distance within the limits of the near field and is therefore undetectable in the far field. Here, we propose a lens made of stacked silver nanorods that is capable of colour imaging at subwavelength resolution in the visible range. The subwavelength image can be transferred over distances of at least micrometre scale and magnified before detection by conventional optics devices. Such a nanorod lens has the potential to be an indispensable imaging tool, with particular application to biomedical applications, where individual viruses and other nano-entities could be imaged in colour in the far field. (Nature Photonics, Vol.2, p.438 (2008) より引用)


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光閉じ込めとスローライト
~フォトニック結晶による光制御の最前線
納富雅也
NTT物性科学基礎研究所
従来、光を長時間、狭い体積に閉じ込めることは容易ではなかったが、近年フォトニック結晶技術の進展により波長と同程度のモード体積に1ナノ秒以上の時間、光を閉じ込めることができる共振器(Q値にして100万以上)が実現している。講演ではこの光閉じ込め技術が物理、応用に与えつつあるインパクトと、さらに同構造を使って実現される極限的なスローライトの可能性について議論する。

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サブ波長構造による高性能反射防止膜“SWC”の開発
奥野丈晴
キヤノン株式会社 光学技術統括開発センター
近年,波長以下の微細凹凸構造からなる反射防止構造体の研究・開発が活発化してきている。キヤノンは昨年,大面積・曲面にも形成可能なサブ波長構造による高性能反射防止膜“SWC”を開発し,同膜を搭載したEF24mmF1.4LⅡUSMを発売した。本講演ではSWCの原理やその特徴について報告する。

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自由曲面光学系を用いた超小型イメージングシステムの開発
高橋 浩一
オリンパスオプトテクノロジー株式会社 コンポーネント事業推進部
自由曲面光学系の特徴は共軸系では達成できないレベルの小型、薄型化である。複数の自由曲面を3次元的に高精度で配置する必要があり、この複雑な形状の光学素子を高品質、低コストで生産することが製品化の鍵となる。自由曲面光学系を用いた広画角超小型イメージングシステムを試作した。本稿では製作した超小型の自由曲面プリズムの設計、製造、測定、及び画像評価した結果などを報告する。

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