第24回光学シンポジウム

招 待 講 演




講演題目:

リアルタイム位相シフト干渉法による宇宙での結晶成長の研究
(塚本勝男氏のご好意により、予稿原稿がPDFファイル形式でご覧になれます。)


アブストラクト:

溶液から結晶が成長しようとすると近傍に濃度や温度勾配が生じる。この分布は光干渉法で可視化できるが、宇宙に持ち込むには振動や操作性などに難点が多い。この問題を克服しながら共通光路型干渉計やリアルタイム位相シフト干渉計などを宇宙での結晶成長その場観察用に製作し、航空機や落下施設を利用した微小重力での結晶成長メカニズムの研究を行った。これらの経緯や今後の計画をレビューする。


略 歴:

塚本勝男(つかもと かつお)

1975年 東北大学理学修士卒 (理学博士)
1979-81年 オランダ、ナイメーヘン大学研究員
1981-1982年 IBM チューリヒ研究所 客員研究員、
Phillips研究所(オランダ、アインドーヘン) 客員研究員
1983年より 東北大学大学院理学研究科 地球物質科学科 助手
URL=http://www.ganko.tohoku.ac.jp/shigen/tsukamoto.html
専 門: 結晶成長メカニズムの研究、惑星空間での結晶成長、結晶成長のその場観察


講演題目:

「すばる」望遠鏡の新技術


アブストラクト:

1991年度から9年計画でハワイ島に建設を進めてきた口径8.2mすばる望遠鏡の試験観測が1999年1月より始まった。この望遠鏡の光学系、機械系、制御系で用いられた新技術を軸に、ビデオも用いてご紹介する。。


略 歴:

家 正則(いえ まさのり)

1949年生。国立天文台教授。
1972年 東京大学理学部天文学科卒。
1977年 同大学理学系大学院博士課程(天文学)終了、東京大学理学博士。
同年東京大学理学部助手。
1980年 東京大学東京天文台助手。
1986年 同助教授。
1988年 東京天文台の国立天文台への改組を経て、93年国立天文台教授。
この間、82-83年英国ケンブリッジ大学天文学研究所客員研究員、83-84年欧州南天天文台 客員研究員。
すばる望遠鏡計画を84年から構想。建設に従事。CCDカメラ や能動光学・補償光学系を開発。専門は銀河物理学。
著訳書に「銀河が語る宇宙の進化(培風館)」「物理数学の幾何学的方法 (吉岡書店)」「星の王国の旅(丸善)」など。
URL=http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/iyehomej.htm


講演題目:

「フォトニック結晶とその応用光デバイス」


アブストラクト:

光の波長の1/2程度の周期で複数の透明媒質が周期配列した人工媒質である「フォトニック結晶」について、その作製方法の現状と問題点を概説する。また我々のグループで研究しているシリコン/石英系フォトニック結晶について、その作製方法と光学特性の特徴、および導波路、偏光分離素子、スーパープリズムなどの今後の興味ある応用デバイス例について紹介する。

フォトニック結晶に関する情報は、以下をごらんください。
 URL=http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9809/0902.html#chu2


略 歴:

大寺 康夫(おおてら やすお)

平成4年 東北大学工学部通信工学科卒、
平成9年 同大大学院博士過程修了. 工学博士.
同年より同大電気通信研究所・助手.

液晶を利用した光スイッチ、可変波長フィルタ、偏波制御デバイスの 研究、およびコア拡大光ファイバの解析等に従事. 近年はフォトニック結晶の電磁界解析を重点的に研究している.


Copyright (C) 1999 OSJ

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